87日目 カンボジア🇰🇭 シェムリアップ滞在① 2023/11/04
カンボジアの小学校を訪問②
7時半に起床。
今日は8時から村を訪問する予定だったので、寝坊せずに起きました。
昨日は結構しっかり寝たはずなのですが、若干の眠たいです。
8時すぎにバイクに2ケツして村に向けて出発。
今回行く村は、シェムリアップ市内から50分ほどバイクで走ったところにあります。
田舎の景色を眺めていると、あっという間に到着。
エンジンという文明の力のありがたさを噛み締める50分でした。
今回お世話になった村は、宿の従業員さんの住んでいる村です。
昨日話している時に、「明日村に遊びに行くけど来る?」って聞いていただけたので、同行させていただくことにしました。
大変ありがたいです。
実は従業員の方には昨日はお会いしておらず、今日が初対面だったのですが、なんと岐阜で1年間働いてみえたようで日本語も話せます。
自己紹介をすると、「学校見にいくかい?」と聞いてくださったので、「ぜひ!」とお願いしました。
「せっかくだから学校訪問できたらいいな。」と思っていたので、めちゃくちゃありがたいです。
カンボジアは月〜土が学校なので、今日も授業日です。
週休1日と考えると、日本人的にはゾッとしてしまいますが、仕事の大変さからするとどちらがいいのかは何とも言えません。
ちなみに午前の部と午後の部に分かれていて、午前の部は7時〜11時。
午後の部は13時〜17時らしいです。
児童数が多く一気に授業できないため、2部に分けているようです。
先生は午前の部と午後の部で同じクラスもあれば、違うクラスもあるようです。
日本人からすると理解し難いシステムですが、全く少子高齢化ではないカンボジアでは、こういうケースが多いようです。
この児童数を見ると、カンボジアの伸び代の多さを実感します。
今回は午前の部を見せていただいたのですが、2つのクラスで先生が不在でした。
いわゆる一斉授業が行われていたのは2クラスでした。
先生のいないクラスでは、黒板を写し終えた子供から自由時間。
一斉授業がされていないクラスでは、先生が自分のことをしていて、黒板を写し終えた子供から自由時間。
「ここら辺はプノンペンの小学校と何も変わらないんやな。」って感じです。
ただ、一斉授業をしていたクラスでは、先生も一生懸命だったし、子供たちも一生懸命でした。
プノンペンの公立学校では見られない様子を見ることができてよかったです。
WFPが作った炊事場もありました。
午前の部の子供たちには、炊き立てのご飯が出るそうです。
午後の部の子供たちは、昼飯後なので何もないそうです。
学校菜園もありました。
ヘチマ的なやつらしいです。
学生の頃、カンボジアの土の養分について調べて研究をしていましたが、従業員さん曰く「カンボジアの土の栄養は全然ない。」とのことだったので、研究結果は間違っていなかったようです。
空き教室はゴミが散乱しています。
「掃除指導によって、教員の労働時間が長くなってるんやから、海外を見習って外部に委託すればいいやん。」って正直思っている時もありましたが、これを見ると「掃除指導も最低限は必要やな。」って思います。
どちらかというと、掃除指導というよりか道徳教育な気もしますけど。
従業員さんに話を聞くと、「多くの教員の給料は200ドル〜300ドル。副業をしないと生活できない。だから、先生は朝一で黒板にやることを書いて副業に行く。」とのこと。
プノンペンでも聞いていた話ですが、なんとも言えない状況です。
生きていくためにはお金が必要。
だけど教員の給料だけでは十分ではない。
だから副業も仕方ない。
給料が上がらなければ先生は学校に来れない。
政府は給料を上げない。
だから、子供の学びは奪われていく。
「先生がいない学校になんていく必要はない。」と言って学校に行かせない親もいる。
なかなか難しい問題です。
「うーん。」と唸っていると、従業員さんが「学校が子供にとっても先生にとっても楽しい場所になればいいと思います。」と話してくれました。
言わんとしていることは分かります。
実際にカンボジアの教育を支援している団体は、学校を建てたり、水道を作ったり、遊具を作ったりして、子供たちがよりよく学べる場を作ってきました。
ただ、自分が道中でのぞいてきた学校でも先生がいないことが多かった状況を考えると、ソフト面である先生の育成や労働環境の改善が必要な段階ではないかなと思ったりもします。
素人考えですが。
人の振り見て我が振り直せじゃないですけど、ちゃんとした教育が継続して行われていくためには日本の教育もソフト面の改善が必要ですよね。
学校を見学した後は、ハンモックでぼーっと過ごしました。
となりの木を見るとこんな感じ。
大量のアリンコ。
赤色で足が長くて顎がゴツいアリンコ。
こいつらに噛まれてひどい目にあった記憶が蘇ります笑
「自分にできることって何やろなー。」ってアリンコを見ながら考えてみましたが、なかなか難しいです。
ぼーっと考えていると午前の部が終わり、子供たちを親さんが迎えにきました。
バイクで20分くらいかけて来る子供もいるようです。
そうなってくると親の理解がないと学校へ来ることすら難しいですよね。
見ていた感じは3割バイク、6割自転車、1割歩きって感じでした。
ベトナムでは自転車通学をほとんど見かけませんでしたが、カンボジアは自転車が主流な感じです。
お昼時になったので、お礼を行って村を去りました。
帰り道にバイクが故障し、30分ほどバイクをひいて宿に戻りました。
1時間くらい自転車に乗った感じの運動量でした。
文明の力も壊れてしまったらお荷物でしかありません笑
宿に戻ってきて遅めの昼飯。
安定の焼きそば。
どこの店で食っても美味いです。
宿に戻ってからは、宿泊者の方たちと話しながらまったり過ごしました。
ゲストハウスの醍醐味ですね。
夕飯は宿に併設のホルモン焼き屋さんで。
オーナーさんたちとビールとホルモンで乾杯。
酢飯を食べて育った豚を使用しているようで、めちゃくちゃ美味しいホルモンでした。
2時間ほど盛り上がって解散しました。
解散の1時間後くらいには、今度はオーナーさんと村を案内してくださった従業員さんと、宿で知り合った自転車乗りの方と乾杯。
オーナーさんが明日からしばらく不在ということで、「飲むぞー!」って誘ってくださいました。
今までのお話や、これからのお話、色々な話が聞けてめちゃくちゃ楽しい時間でした。
「頑張ろう!」って思える時間でした。
ありがとうございました!
明日は自転車乗りの方に田舎道へと連れて行ってもらいます。
カンボジアのオフロードを走れるのはめちゃくちゃ楽しみです。
雨が降らないことを祈ります。
87日目 シェムリアップ滞在① 0km
宿代 5ドル
飲食代 70000リエル