2022/8/15 🇯🇵紀伊半島 6日目 和歌山市〜京都市
野宿は才能
6日目の朝、目が覚めるとランディーがすでにパッキングを終えていた。
皆さんもお察しの通り、あまり寝られなかったようである。
前回の野宿で寝られなかった要因の1つが「蚊の羽音」によるものだったので、昨晩はイヤホンをゲットし、野宿に挑んでいたが上手くいかなかったようだ。
多くの人は野宿をしたことがないと思うが、ランディーの様子から分かるように、野宿は決して簡単ではないのである。
ただ外で寝るだけ。
この「ただ寝る」ということが一筋縄ではいかない。
ランディー曰く、「野宿は才能。」らしい。
彼が上手く寝られず目覚めた時に横を見ると、東屋を囲うために使われている高さ10cm程度のブロックを枕にして爆睡する私がおり、「これはもはや才能だ。」と思ったとのことだった。
野じゅかーの私としては、大変ありがたいお言葉である。
とはいえ、私もそれなりに色々な場所で色々な野宿をしてきて、多少鍛えられている部分はあるので、「才能だ。」と言い切れるわけではないが、野宿に必要であろうある種の「鈍感力」みたいなものは、最初から持ち合わせていたのかなとも思う。
そんな話をしながら、私もささっと朝飯を食べてパッキングを済ませ、出発の準備をする。
宿をとるかどうかは途中で判断するとのことで、まずは和歌山脱出を目指して走り出す。
和歌山を抜けて大阪まで行ってしまえば、正直あとは消化試合な感じがある。
大阪〜岐阜は走ったことがあるし、ここから先は街の中を抜けていく必要があるのであまりワクワクしない。
だからと言って輪行して帰る気はさらさらないので走るしかないのだが笑
1時間くらい走ったところでちょっとした峠があり、ここで和歌山とはお別れである。
残念ながら和歌山ラーメンをリピすることはできなかった。
和歌山にはいつかまた来よう。
大阪に入ってからは、大阪市内を目指してひたすら走り続ける。
市内へ行くまでの道路には、自転車用レーンがあったりと比較的走りやすく、昼過ぎには市内へ到着。
せっかくなのでグリコくらい見に行くかとチャレンジしてみたが、お盆に荷物を積んだランドナーが行く場所ではなかったので断念。
ランディーがサイクリングロードについて事前に調べておいてくれたので、京都まではサイクリングロードを走っていくことにした。
見逃しそうになったがここが入り口。
ランディー曰く、淀川と桂川沿いにあるサイクリングロードらしい。
結構な長距離でサイクリングロードが整備されているあたり、さすがは都会だなと思う。
市内が走りにくい代わりに、サイクリングロードが発達している都会。
市内がそれなりに走りやすい代わりに、サイクリングロードがあまり発達していない岐阜。
そう単純な比較ではないかもしれないが、私はサイクリングロードがなくても走りすい田舎道がある方がいいなと。
ただ、このサイクリングロードは長距離で整備されているだけのことあって、なかなか快適だった。
寝不足のはずのランディーも意気揚々と漕いでいる。
ただ少し大変だったのは、車止めの通過しづらさがなかなかのものだったことだ。
もちろん、サイクリングロード側もロードバイクやクロスバイクが荷物を積載せずに通過することを想定しているはずである。
そのため、ランドナーが荷物を積載したまま通るには車止めの幅が狭すぎた。
遠回りをして通れればいいのだが、セキュリティ面が抜群のため遠回りして通過できるような道がない。
通過するには、気合いを入れて荷物ごと自転車を持ち上げなければいけなかった。
とはいえ、この車止めのおかげでサイクリングロードの治安は維持され、気持ちよく走れるのだからありがたい。
信号がない分、快速で進む。
あっという間に京都へ突入。
「河川敷沿いで野宿できそうだなー。」と思っていたのだが、ランディーと相談して今日は京都の伏見で宿をとることに。
夕方にはホテルへ到着して、近くの商店街へ夕飯の買い出しに。
実は今日は今回の旅で最長距離を漕いだので腹ペコだった。
と言っても110kmなのだが笑
商店街にあったスーパーに行ってみる。
パーティー笑
安売りしているものを見るとついつい買ってしまう。
「2人で分ければ食えるっしょ。」ということで、案の定ぺろっと平らげた。
「オードブルや手巻きなんて、地元のスーパーでも売ってるやん。」と言われそうだが、結局のところ腹が減っている時には、質より量が大切なのである。
腹も満たされたので、シャワーで汗を流し、エアコンを効かせた部屋で就寝。
紀伊半島7日目の記事はこちらから。