2022/8/14 🇯🇵紀伊半島 5日目 田辺〜和歌山市
ランディーと一緒に
4日目ぶりの柔らかい寝床はよく寝れるかと思いきや、そういうわけでもなかった。
正確に言うと、柔らかい寝床もよく寝れたのだが、いつもの硬い寝床でもよく寝れているらしく、思っていたよりも寝床による睡眠の質の違いはなかったらしい。
「空腹こそ最高のスパイスだと言うけれど、私にとっては疲れこそ最高の寝床なのだな。」と訳のわからないことを友人に言ってしまいそうになったがやめておいた。
せっかくよく眠れたのに、朝からくだらないことを言って無駄に疲れさせてしまっては申し訳ない。
ホテルには朝食のバイキングがついていたので、とりあえず腹一杯に食べる。
若干食べすぎた感はあるが、どうせ漕いでいればエネルギーに変わるので問題ない。
旅中にコンビニやスーパーで牛乳を買うことはまずないので、貴重なカルシウムをしっかり摂取しておく。
今日の目的地は和歌山市である。
和歌山ラーメンの美味しい店へ行くことを目標にしてスタート。
スタートしてからしばらくすると、怪しい人物が現れた。
ランディーの登場である。
日焼けによって体力を奪われないためか、全身防御をして走る友人に「ランディーのポーズして。」と言うとカメラ目線でポーズをしてくれた。
ちなみに、「ランドナーに乗っているからランディーやな。」という安直なネーミングをしてしまったのは私なのだが、それにしっかり応えてくれるランディー。
もしかしたら、ランディーなら「疲れは最高の寝床」という訳のわからない話にも朝から付き合ってくれたかもしれないなと思った。
結局話してないけど笑
そんなランディーと一緒に今日も走っていく。
この辺にはミカン畑がたくさんあって、今日もひたすらアップダウンを繰り返す。
ランディーと私の脚力の話をすると、ランディーの方が坂にも平坦にも強い。
私は筋力や脚力というより根性で漕いでるタイプなのである。
そのため、基本的に坂道ではランディーが先に行き、上で待っていてもらうことが多い。
「ついていかなければ。」と無理してペース上げなければいけない相手だと疲れてしまうが、ランディーは自分のペースで漕がせてくれるのでありがたい。
今日は午前中チャリダーズハイ気味だったため、昼食のタイミングを逃してしまった。
「せっかくなのでコンビニ飯ではなく、土地のうまいものを食べよう。」と滑り込みで、生シラス丼を出してくれる定食屋へ。
自転車を漕いでいるため、ボリューム的には少し足りなかったが、プリプリとしていてとても美味しかった。
エネルギー補給を完了して、和歌山市を目指して走り出す。
紀三井寺というところにある「花の湯」という温泉の入浴券を持っていたので、せっかくなので寄ってみることに。
極楽でした。
休憩所で1時間ほど涼んでいると、日も落ちたので和歌山ラーメンを求めて出発。
和歌山人におすすめしてもらった「まるやま」へ。
和歌山ラーメンは普通の中華そばよりも獣臭いと聞いていたが、確かになかなか獣臭い。
「これはうまそうだな。」とワクワクしながら早速注文してみる。
うまい!!
中華そば自体にはそこまでの獣臭さはなく、思ったよりもまろやかな感じで食べやすい。
細麺とスープの相性が抜群でぺろっと食べ切ってしまった。
ゆで卵を1ついただきスープにつけて食べてみると、これもうまい。
人生初の和歌山ラーメンに心を奪われ、「旅中にリピートしよう。」と考えながら退散。
チャレンジャーのランディーが「今日は野宿しよう。」と言ってくれたので、東屋がありそうな公園を探しながら走っていると、良さげな公園を発見。
「果たして今日は寝れるだろうか。」と話をしながら、ささっと設営。
設営といっても、ただマットを敷くだけなのだが笑
水場で洗濯を済ませて、蚊の羽音を聞きながら就寝。
5日目 田辺〜和歌山市 100km
紀伊半島6日目の記事はこちらから。